自分でブログやwebサイトを作って公開する場合、まずは独自ドメインを取得してサーバーをレンタルする必要があります。
中には、最初は「エックスサーバー」が提供している「Xfree」、「コアサーバー」提供の「Xrea」、「スターサーバー」提供の「スターサーバーフリー」など、無料のレンタルサーバー(広告付き)を利用する方もいます。
これらの無料サーバーでは、無料で利用できるサブドメインやワードプレスも利用できるので、最初からお金を払ってサイト作りをするのが不安だという方のいい練習にもなるのです。
また、「ロリポップ」「エックスサーバー」「コアサーバー」などの有料レンタルサーバーにも、無料で提供しているサブドメインがあります。
ドメインは無料ですが、サーバー代を支払っているので、コチラには広告は挿入されません。
これらの無料サブドメインをどのように利用すればいいのでしょう?
そして、これらのサブドメインで作ったブログやWebサイトで、アドセンスに申請したら審査に受かるのかどうか、気になる人は多いのでは?
レンタルサーバーで貰える無料ドメインについて
上で述べたように、レンタルサーバーを契約すると、無料で1~複数のドメインを提供してくれます。
最近は、「独自ドメイン(ルートドメイン)」を無料で取得出来るサービスを、キャンペーンだけでなく通年で提供しているレンタルサーバーも多いです。
例えば、エックスサーバーでも、無料の「独自ドメイン」を提供するキャンペーンを、期間限定で年に何度か開催しています。
最近では、長期契約(12ヶ月以上)を結ぶことで「独自ドメイン」の取得費&更新料が無料になる、「独自ドメイン永久無料特典」というサービスも通年で展開しています。
また、それとは別に、エックスサーバーには、下記のような無料のサブドメインがセットで付いてきます。
○○○.xsrv.jp
通常利用できるサブドメインはこの1種類ですが、キャンペーン時には「○○○.xsrv.com」といったドメインも付与されるようです。
「○○○」の部分は自分で選べるので、サーバーをレンタルする前に、利用しやすい文字列をいくつか準備しておいた方がいいです。
単なる文字列ではなくて、自分が作ろうとしているサイトやブログのジャンル名を含んでいる、意味のあるアルファベットにする事ををオススメします。
また、「ロリポップ」のように、サブドメイン名がサーバーのログインIDになったりするサーバーもあるので、覚えやすい文字列のサブドメイン名にするのをお忘れなく!
無料サブドメインの使い道
そして、これらの無料サブドメインを貰えるのをラッキーと捉えるか、別に必要ないと捉えるか?
それは個人の考え方次第ですね…
私の場合、必要ないと考え、ワードプレスの練習の場にしています。
新しくワードプレスのテーマを購入した時に、試しに使ってみるとか、気になるプラグインを試してみるとか。
他の使い道として、サテライトサイトとして使ってみるのもいいと思います。
このドメイン「xsrv.jp」は、利用している人が多いのでドメインとしてのパワーはあるし、たまに検索順位上位でも見かけるので。
無料サブドメインの欠点
このような無料サブドメインには、大きな欠点が有ります。
それは、サーバーの契約を解除した時点で使えなくなる事です。
もちろん、サーバーをずっと借り続けるという人には関係のない話ですが…
無料の独自ドメイン提供の場合は、サーバー契約終了後も更新料を支払えば利用できます。
しかし、サーバーが提供している無料サブドメインの場合は、契約終了と同時に使用する権利が消滅します。
そうすると、これまで培ってきた努力が無駄になってしまいます。
それを考えたら、メインとして作り上げるサイトやブログは、最初から独自ドメインを取得して作ったほうがいいと思うのです。
実は無料サブドメインにも長所はある!
上記では、各レンタルサーバー提供のサブドメインの使いにくさを書きましたが、実はこれらのドメインには大きなメリットもあります。
レンタルサーバー提供の無料サブドメインには、ドメインとしての長い歴史がある場合が多いです。
一度それらのサブドメインのドメインパワーを調べてみてください。
それらの殆どが、かなり高い評価を受けています。
中には、ドメインパワー80以上、90以上の評価を受けているドメインもあります。
そうすると、それらのドメインのサブドメインで作るサイトは、高評価を受ける可能性がかなり高くなります。
それらのサブドメインで一旦簡単なサイトをアップしてみて、SEO的に強そうだなと思ったら、そのサイトをメインに作り変えるという手法もありです。
但し、エックスサーバーやロリポップのスタンダードでは無料サブドメインは1つしか利用できず、一度設定した無料サブドメインは後で変更ができません。
ですから、契約時に慎重にドメインを選ぶ必要があります。
さくらのレンタルサーバのスタンダードプランの場合、メインの「sakura.ne.jp」の他に2つの無料サブドメインをもらえるので、これをうまく利用することも出来ます。
スターサーバーのスタンダードプランでは5個、コアサーバーのCORE-Aプランでは10個もの無料サブドメインを利用できます。
アドセンスサイトとしては利用できませんが、これらのサブドメインを利用してアフィリエイトサイトを展開すればいい結果を得られる可能性も高くなるはずです。
サブドメインだとアドセンスの審査には受からない?
サブドメインでアドセンスは申請できるのかという質問をたまに受けることがあります。
はっきり言うと、サブドメインを使ってブログを作ってもアドセンスには通りません。
というか、サブドメインでは申請すら出来ません。
実際に前に試したことがありますが、審査どころか申請自体を受け付けてもらえません。
アドセンスは、ルートドメインの前に「www」が付いていても申請はできません。
「www」付きでドメインを利用したい場合でも、「wwwなし」で申請する必要があります。
そして、申請前に「wwwあり」に統一するリダイレクト設定を行っておく必要があります。
この件は、後ほど説明します。
既に公開しているドメインのサブドメインでアドセンスは申請可能?
既に「○○○.com」や「www.○○○.com」でサイト展開をしていたとします。
新たにサブドメイン「blog.○○○.com」でブログを作るのでアドセンス申請をしたい場合は、どうすればいいのでしょう。
この場合、いくつかのケースが考えられますが、まずは「○○○.com」のサイトでアドセンス申請を行ない承認してもらう必要があります。
但し、仮に「○○○.com」がアフィリエイトサイトで、既に様々な広告を貼っていた場合、アドセンスの審査には通らない可能性もあります。
もう既に広告展開が完成しているサイトにアドセンス広告を貼ったとしても、アドセンス側から見たらあまり利用価値はないからです。
どれぐらいの広告の割合だったら審査に通るのかと言うと、それは申請してみなければわかりません。
もし、通常のブログで広告もあまり貼っていない場合は、そのブログ「○○○.com」でアドセンスの申請を行います。
無事審査に通過したら、今度はサブドメイン「blog.○○○.com」を、「○○○.com」下に「追加登録申請」すれば、サブドメインでもアドセンスを貼ることは可能です。
既に承認されているドメイン下での審査なので、ごく簡単な審査で承認されるはずです。
結論としては、サブドメインでの登録は全く不可能というわけではなく、「ルートドメイン」を申請した後の「追加申請」なら登録は可能だということになります。
先にサブドメインでサイト展開してアドセンスを申請してみると…
たまに、最初から「独自ドメイン(ルートドメイン)」を使うのはもったいないので、先にサブドメインでサイトやブログを作ったという方がいます。
そして、いざアドセンスを申請しようとした時に、サブドメインでの申請が出来ないことに気が付くわけです。
下記のようなパターンですね…
- ルートドメインの「○○○.com」をいきなり使うのはもったいない。
- 試しにサブドメイン「blog.○○○.com」でブログを作ってみよう。
- アドセンスに申請したが、サブドメインなので登録ができない。
- 思った以上に「blog.○○○.com」がきれいに仕上がったので、いまさら「○○○.com」へ引っ越ししたくない。
- ドメイン引越しの手順も面倒くさそうだしよくわからない。
- じゃあ、メインの「○○○.com」は使用しないまま、アドセンス申請だけして「blog.○○○.com」へリダイレクトすればいい。
ルートドメインを使用しないで、単にサブドメインへリダイレクトするだけなら、ドメインの無駄遣いなのでオススメしません。
「○○○.com」を「www.○○○.com」へリダイレクトするのとは訳が違います
「blog.○○○.com」から「○○○.com」へ301リダイレクト設定して引っ越すか、最初からルートドメインでサイトやブログを作るのをオススメします!
レンタルサーバー提供のサブドメインでのアドセンス申請はどうなる?
では、レンタルサーバーで提供される無料のサブドメインでブログを作った場合、アドセンス申請はどうなるのでしょう?
まず、上で述べたように、サブドメインではアドセンスへの申請ができません。
そして、上記のように、先にルートドメインのアドセンス認証を貰った後に「追加登録申請」することは可能かと言うと、それも不可能です。
というのは、「ルートドメイン」は自分のドメインではなく、レンタルサーバーが所有しているからです。
それまでに投稿した内容を生かしてアドセンスを申請したいのなら、新たに独自ドメインを取得し、サイトやワードプレスを引越しして、リダイレクト設定するしか無いです。
その場合、無料のサブドメインは死に体になってしまい、無駄になってしまいますが…
また、引越しが面倒くさいという方は、先に無料サブドメインで作ったブログのアドセンスを諦めるしかないです。
そして、aspや楽天の広告を利用して、完全なアフィリエイトサイトに作り変えるのも一つの方法です。
無料のサブドメインを利用できるのは、基本的にサーバーを契約している期間だけなので、正直使いにくいというのも現実なんです。
メインサイトやメインブログとして使用するのは、なかなか難しいのです。
ということで、無料のサブドメインはサテライトサイトとして利用するのがベストかなと思います。
wwwなし又はwwwありに統一する?
上記で、「wwwあり」「wwwなし」の件に触れたので、コチラで少し説明します。
自分のブログを作る際、選んだドメインに関して「wwwあり」に設定するのか、「wwwなし」にするのか、どちらがいいかというとそれは好みの問題になります。
但し、取得したドメインが中古ドメインで、評価を受け継いでいる場合は別です。
取得したドメインが、これまで外部から「wwwあり」でリンクを受けており評価されている場合は、「wwwあり」に統一してSEO的に有利な評価は受け継いだほうが良いでしょう。
基本的に、ドメインはこの「wwwあり・なし」のリダイレクト設定をしていないと、両方のドメインでアクセスすることが出来ます。
- https://○○○.com
- https://www.○○○.com
ブラウザのアドレスバーに、上記の2つのURLを別々に入力すると、入力したそのままのアドレスが表示されます。
ところが、表示されるサイトの内容は全く同じです。
何も設定していないと、2種類の違うURLで、同じホームページが表示されるのです。
ということで、ネット上に、違ったURLで全く同じ内容のサイトが2つ存在するのと同じことになります。
これは、SEO的にはあまり望まれることではありません。
ですから、通常は「wwwあり」か「wwwなし」の、どちらかに統一するべきです。
例えば、下記のyahooアドレスをクリックしてみて下さい。
すると、下記のURLへ自動的に置き換わるはずです。
これは、「wwwなし」で入力しても「wwwあり」のURLにドメインが置き換わる、リダイレクト設定をしているからです。
wwwあり・なしの設定は、どうすればいい?
wwwあり・なしの設定は、レンタルサーバーによって設定方法が変わってきます。
いくつか例を書いてみます。
エックスサーバーでのリダイレクト設定
エックスサーバーの場合、まず対象ドメインの管理画面で「.htaccess編集」を開きます。
通常の「.htaccess編集」は、下記のようになっています。
上記に書かれている文字には一切手を付けず、一番上の部分に下記のどちらかの3行をコピペで記述するだけです。
◇wwwありで統一する場合
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} !^www\. [NC]
RewriteRule ^(.*)$ http://www.%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
◇wwwなしで統一する場合
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.(.*) [NC]
RewriteRule ^(.*)$ http://%1%{REQUEST_URI} [R=301,L]
記述するとこうなります。
後は、下の実行ボタンを押せば終了です。
これで、自動的にリダイレクトされます。
コアサーバーでのリダイレクト設定
コアサーバーの場合は、非常に簡単です。
ドメインを新規登録する時に、「wwwあり」の場合は記述、「wwwなし」の場合は記述しなければ、それで終了です。
ワードプレスのリダイレクト設定
ワードプレスの場合も、非常に簡単です。
管理画面の「設定」から「一般」を選びます。
「wwwあり」の場合、「WordPressアドレス(URL)」と「サイトアドレス(URL)」の両方に「www.」をつけるだけです。
まとめ
「サブドメインでアドセンスを申請して広告は晴れるのか?」について、まとめると下記の通りになります。
アドセンスは、サブドメインでは申請自体が出来ませんが、下記の方法ならサブドメインでもアドセンス広告を貼ることは可能です。
◇1. ルートドメイン下では、サイト展開していない。
ルードドメインでアドセンス申請を行い、サブドメインにリダイレクト設定を行う。
「www」付きでサイト展開したい場合は、この方法になります。
◇2. ルートドメインでは、別のサイト展開をしている。
ルートドメインでアドセンス申請を行い、許可が出た後に「追加登録申請」を行う。
また、レンタルサーバーで貰える無料サブドメインは、メインで使うよりサテライトサイトに使用するのをオススメします。